Q. 我妻カウンセラーが主に行っている森田療法とはどんな療法ですか?A. 森田療法は、精神科医であった森田正馬(1874-1938)が約100年前に創始した心理療法です。創始された頃は入院療法が中心でしたが、現在では、外来療法、森田療法を取り入れたカウンセリング(アクティブカウンセリング)など、多様な形態で実践されています。また、日本で創始された心理療法ですが、現在では、4年ごとに国際学会が開催されるほど各国で実践されております。Q. 森田療法は、どんな問題を対象としているのですか?A. 森田療法は、主に不安を対象としています。この不安は、一般的には悪いものとしてなくしていこうとします。しかし、森田療法では、不安の裏にはより良く生きたいという誰でもが持つ欲求があると考えます。そして、不安をなくそうとすると、かえって意識や注意が不安に向いて不安を大きく感じるようになってしまうとします。そのため、不安は誰でもが持つ自然なものとしてそのままに感じながら、より良く生きたいという欲求に沿って生活を送っていくことを重視します。Q. 森田療法を受けるとどう変わるのですか?A. 森田療法を受けると、不安と戦わないで、そのままに付き合い、より良く生きたいという欲求を実生活において建設的な行動の形で発揮していけるようになります。Q. 森田療法は、どんな人におすすめですか?A. 森田療法に関心がある方や森田療法の本を読んで自分に当てはまるが、具体的にどうしたらよいか分からないといった方におすすめです。
Q. 森田療法は、どんなふうに進めていくのですか?A. 最初に、問題を不安と欲求の関係で理解していただきます。具体的には、不安や恐れの裏にはより良く生きたいという欲求があることを理解していただきます。
次に、とらわれ(悪循環)の機制を理解していただきます。具体的には、不安や恐れから逃れようとしたり排除しようとした努力が、かえって不安や恐れを大きくしてきたことを理解していただきます。
最後には、「あるがまま」の態度を養成します。「あるがまま」の態度とは、不安や恐れと戦わないで、そのままに付き合い、より良く生きたいという欲求を実生活において建設的な行動の形で発揮していけるという態度です。Q. 森田療法を受けるにあたっての注意点はありますか?A. 森田療法を受ける前に森田療法の本を最低1冊は読んで、その内容が自分に当てはまるという方が受けてください。Q. 我妻カウンセラーの森田療法についての資格や経歴を知りたいのですが。A. 以下の通りです。
日本森田療法学会認定心理療法士
同学会 理事2015年~現在
同学会 編集委員2015年~現在
同学会 研修委員2006年~2014年